トンネルの先を確かめたくて、僕はこのブログを書こうと思った。
僕にとってのトンネルとは、
浴びるほどのビールを飲んでいたとき。
飲むことをやめるかどうか躊躇していたとき。
やめたいのにやめることができず、自分自身を攻め続けたとき。
飲んでいないのに、飲んでいるかのような錯覚を時折おこし、心臓の鼓動が早く、大きくなりパニックになったとき。
飲んでいないのに毎日が訳もわからず絶望的に感じていたとき。
の期間をさしている。
今日で断酒をはじめてから82日目になりますが、一般的に言われる断酒のステージと、僕が感じ、体験してきた事にはかなりの相違があった。
例えば僕にとっての緊張期は、平日禁酒を行っていた平日であり、ハネムーン期も、平日禁酒を行っていた平日と、緊張と自己肯定が同じタイミングで訪れた。
そしてこのブログで主として書かせていただいた壁期。
これは断酒開始日を起算とすると、70日目から79日目にあたるので、本来(何を持って本来と言うかは疑問がのるが)の90日目から180日目とは大きく異なる。
この、一般的に言われている期間と違うタイミングでそれぞれのステージが訪れることがある。
これを知ってもらいたかったのも、このブログを書こうと思った大きなきっかけの1つ。
予測と違う事が起こるのは、断酒をされている方にとってとても危険な事だから。
そのトンネルの中で、見つけたものが、
“ブログを書く”
という事だった。
今、僕は蝉の声をはっきりと聞きながら、ウッドデッキに腰をおろし、このブログを書いている。
ここはトンネルの中ではなかった。
そもそもトンネルなんて存在してなくって、ただ自分で、目を、耳を、口を、鼻を、心を閉ざしていただけだったと今は思っている。
全て酒のせいで。
これから僕にはしたいことがたくさん訪れるとおもう。
そこに酒はない。