断酒後没頭したものの2つ目としてこのblogがある。
断酒をするにあたり、手当たり次第に断酒のblogを読んだ僕は、いつしかインプットするだけではなく、アウトプットに興味を持ち始めた。
どこか知らないところで誰かの目に触れるかもしれない環境でこれまでのアルコール漬けの日々や断酒のことをアウトプットしていきたい。
そんな思いが僕とblogを書く、という行為を結びつけた。
ただ、それまで僕はとにかくアルコールを飲むこと以外のことをすべて煩わしく思っていて、blogを書くと言う方法はどのようにすればよいのかさっぱり分からなかったし、いつもであれば新しい何かを始めると言うことに力を注ぐなんてあり得ないことだった。
でもその時の僕はなぜだかblogを書くと言う行為を心から欲していた。
そうすることが僕が断酒をするためには必要不可欠なことであると、信じて疑わなかった。
そんな思いが講じてか、このように文章力はおいといて、電波を通じて僕は不特定多数の方が目にする可能性のあるblogと言う場に自分の考えを記す術を手に入れた。
このblogを書くと言う行為を通して、僕はたくさんの過去の自分を振り返り、自分と対話し、あるときはこれまでの思いが誤解であったり、勝手な思い込みだったりしていたことを知る。
思いを書き記す。
その行為は頭で考えていることと微妙なニュアンスを含めて少しずつ異なり、その差が僕にたくさんの気付きを与えてくれた。
苦しいこと、勘違いしていたこと、新しく気づいたこと、くじけたこと。
それらを好き勝手に綴っていくことが当時の僕には必要なことであり、それは今こうしてキーボードを手に入れて、記している今の自分にとっても同じことが言える。
なぜこのような行為を行うようになったのかを考えてみると、それはおそらくインプットした情報と、実際体験していることとの解離を自分自身に納得させるためだったのだと思う。
断酒をするとたくさんのメリットがある。
ということをインプットしたが、実際は違う。
といったように。
いづれにしてもいま、僕が断酒を続けていられるのはこの場があったからだと言うことは間違いのない事実であり、この行為はこれからも続けていきたいと思っている。