僕が毎日浴びるほどアルコールを飲んでいたとき、この先どうなってもいいと思っていた。
煩わしいことは全て後回しにして、なんとかなると思っていた。
頭の中は霧で覆われ、ぼんやりとした思考で1日1日を飲み潰していた。
その思考は何だか夢の中にいるようで、いつか目が覚めたら、そこにはしっかりと地に足をつけた僕の人生が別に存在しているような気がしていた。
何かのゲームと勘違いしていて、リセットボタンを押しさえすれば、またはじめからやり直せるような気がしていた。
今回はいいや、飲み続けて人生が終わっても。
今回はいいや、嫌われても。
今回はいいや、
今回はいいや、
あの思考はどこから来たんだろう?
次回の人生は無いことに気がついたのは、アルコールをやめてしばらくたってからだった。
全てを先延ばしにした先に、先はないことを知ったのは、つい先日のことだった。
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