2021-09-09 鈴虫のなく夜に。 少し肌寒くなった9月の夜。鈴虫の鳴き声とハザードランプのカチカチという小さな合奏をバックミュージックに、僕はまたこのブログを書きはじめた。 穏やかさの中にあっては華やかさに興味を引かれ、華やかさの中にあっては穏やかさを求める。手にしていないものを求めるために、手にしているものを、手放してしまう。そして、手放してしまったものをいとおしく思う。再現のない欲求の先に満ち足りる心はない。今をいとおしく思える先にのみ、いとおしい過去と未来が存在する。 にほんブログ村