よく晴れた休日、時間に追われることなく布団の中でぼんやりとする時間。
深い眠りとアルコールを飲んでいないことによる清々しさが心地いい。
仕事の朝も、休みの朝も、体と頭が睡眠にり回復していることを実感する。
決して目覚めよく、というわけではないけれど確実に昨日の夜感じながら眠りについた時の疲労感は大幅に改善されている。
アルコールをやめてから、体や頭の状態が良くわかるようになってきたように思う。
飲んでいたときはいつもひたすら調子が悪かったので考えるだけ無駄だったが、やめたことでその時々のコンディションに敏感になって来ている。
例えばアルコールをやめた当初、信じられないくらいの食欲に襲われた。
やめるに当たって僕は自分に、アルコールを飲むこと以外だったらなにをしてもよい、という誓約を立てた。
だから食べたくなったら食べたいものを好きなだけ食べたし、飲みたいものはアルコール以外であれば好きなだけ飲んだ。
当時は1日で炭酸水を多い時で5リットルくらいは飲んだと思う。
その計り知れない食欲を満たした時、食べたものが肝臓に残らず吸収されていくような感覚があった。
普通食べたものは胃で吸収され、体中に運ばれていくと思うが、それらはまるで直接肝臓に届き、吸収されていくような感覚だった。
肝臓が意思を持ったように食べ物を欲し、今までの疲れを癒すために必死で栄養を求めているようだった。
だから食べ物を買いにいった時は、僕は肝臓が何を欲しているかに感覚を研ぎ澄ませ、それにしたがった。
睡眠に関しても、急激に襲ってくる睡魔には極力抵抗せず目を閉じた。
そうすると、時間にして3分位かも知れないが、その一時、意識は飛び、目が覚めた時には力が蓄えられている事を感じた。
アルコールをやめることで、体と頭は急速に回復していく。
言い替えると、それだけのダメージを蓄積していたことになる。
断酒をして130日程度が経過したが、まだまだ僕は体と頭の回復欲求に耳をすます必要がある。