普段より遅めに起きた僕は、昨日スリップを思い止まれたことをブログに綴った後、いくつかのやりたいことリストからまずは晴れ空のもと、散歩することを選んだ。
足の方は相変わらず快調とまではいかないが、小刻みに休憩を取ることで目的とする場所にたどり着くことができるようになってきたので介抱に向かって居ると言えるだろう。
途中実家に立ち寄ったが両親は不在であり、代わりにすっかり年老いた犬がシッポをふって迎えてくれた。
僕は久しぶりにこの年老いた犬と歩きたくなり一緒につれていくことにした。アルコールを飲んでいた時には休みの日に犬と一緒に散歩をするなんて考えられない行動が、今はとても心地よく感じる。
川縁には要所要所にベンチが設置されているので、僕と老犬は小刻みに休憩を取りながら、穏やかな空の下、時折ベンチで休みながら今シラフでいることを噛み締めながら午後の贅沢なひとときを過ごした。
ぼんやり川を眺めていると、子供の頃にびっしょりになって遊んだ姿が思い出され、その思い出はいつしか川縁でビールを飲みながら子供を見守る姿に代わり、そして今、シラフで老犬と歩いている。
川が子供の頃の、土手で囲われた様子から間地ブロックで綺麗に整備されたように、時代と共に僕も変わっていく。
でもその変化が依存性からシラフへの変化である事に僕は穏やかな喜びを感じた。