トンネルの先を確かめたいから。

断酒の先にある可能性を探しながら日々の想いを綴るブログ

断酒後に感じる足りないピース。

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このところずっと考えている自分がいる。

何を考えているのか?

そう問われても上手く答えることは出来ない。

ただ言えること。

何かをひたすら考えている。

仕事中も目の前に積み上げられているタスクを横目で見ながら、ひたすら考え続け、今日の仕事に割り当てるべき時間は過ぎていった。あまり生産性のなかった1日と言える。

今僕は、職場と自宅の中間にあるひっそりとした喫茶店でこの文書を書いている。
このお店は、僕が小さな頃から何か考え事をしたいときなどに利用させてもらっていて、基本コーヒーはお代わり自由だが、僕の中では3杯までと勝手に決めている。
今は2杯目のコーヒーが運ばれてくるのを待っている。
なんとか3杯目を飲み終えたときには僕の考えていることの方向性が見えることを願いながら。

“被害妄想”これは、今日仕事中に突然僕の頭の中にわいてきた言葉だ。

ものごとをいろいろややこしくしたり、ネガティブに考えるのはただの被害妄想なのではないかと。
仕事がうまくいかない。気力がわいてこない。やりたいことが見つからない。
そんな考えが頭を支配するとき、一方で気持ちがとても穏やかで安定した自分が存在することも同時に思い出す。


昨日の昼下がり、老犬と一緒に川をぼんやりと眺めていた僕の心は、確かに穏やかだった。
大抵のことはちっぽけに思えたし、怯えるものはなにも思い付かなかった。

それが今日にいたっては、たくさんの負の思考で埋め尽くされている。
陰だ。

アルコールが脳を萎縮させることは、広く知られている。
アルコールにより脳が萎縮し、認知機能が低下する。
年とともに進行する認知機能の低下によって被害妄想を起こしやすくなる。
結びつけると、アルコールによる脳の萎縮によって、認知機能が低下し被害妄想が拡大することにより、僕の思考にははっきりと隔てられた陰と陽が現れてくる。
いまのところ、自分の思考の不安定さに対する僕なりの答えだ。
でも、その答えだけでは説明できない何かがある。



「欲しいものは何ですか?」

以前こう聞かれたことがある。
その問いかけに僕は答えることが出来なかった。
いつのまに僕はこの質問の答えを無くしてしまったのだろう?

今の僕は魔法のランプから魔神が出てきてもなにも伝えることはできない。

何か、僕には大切なものが欠けている。
いつかその足りない何かに直面しなければならないときが来る気がする。
それはちっぽけかも知れないけれど、ジグソーパズルの一つのピースのように、なくてはならないもの。
今はいくら考えてもそのピースがなんなのかはわからない。


答えは出ないまま、3杯目のコーヒーはからになった。

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