いつも何かに追われてしまうのは何故だろう?
ゆったりとした時間を過ごしたくて本を読んでいるはずなのに、後何ページで読み終わるのかばかりが気になり話がしっかりと入って来ない。
グラスに注がれている飲み物を(アルコールではない)飲みたいわけでもないのに急いで飲み干さないと落ち着かない。
落ち着きたくて飲み干したはずなのに次、何かすることを見つけないと落ち着かない。
落ち着かないから何かしないといけないと追われる事で落ち着かない。
落ち着きたくてお風呂に入ってもゆっくり出来ず、すぐにあがってしまう。
そんな今を僕は過ごしている。
アルコールを口にしなくなってから、後一月で一年になる。
その間僕は、とりつかれたように本を片っ端からむさぼり読んだり、ブログを掛け持ちで書いたり、意味もなく新しい手帳に変えてみたり、一人でファミレスに行ってドリンクバーを飲み続けたり、ある時悟りを開いた気分になったり、世の中にうんざりしたり、ロシアの言っている事は正しいんじゃないかと思ってみたり、猫の言葉がわかるような気がしたり、つまり一言で言うと落ち着きのない生活を送っていた。
何故だろう?
何度も何かの病気を疑った。
自分の置かれている環境を疑った。
身近な人の言動による影響を疑った。
前世を疑い、後世に期待をした。
そんな僕の右の頭上には、混乱する度アルコールの影がちらついていた。
無意識に。
このトンネルの出口はいつ僕に訪れるのだろう?
なんどもトンネルを抜けたと思っては、それは一時の山あいの景色に過ぎず、トンネルなんて存在しないと思っては、いま居る場所がわからなくなったり、時には生きているのかさえ不確かになったり。
いつか、この焦りの本当の答えを知る日は来るのだろうか?
そんな時もあったねと笑い話にできる日が来るのだろうか?
今日は4月18日。後27日で断酒1年になる。
まずはその日を待ってみる事にする。