トンネルの先を確かめたいから。

断酒の先にある可能性を探しながら日々の想いを綴るブログ

酔いが完全に冷めるまで。




僕は仕事以外の場で人と話をするのが苦手だ。



“あえて仕事以外の場で”という言葉を付け加えた訳は、僕の仕事が営業であり、
仕事中は、人並みはずれて話をしているから、あえて仕事以外の場で、という枕詞をつけている。

その、仕事以外の場となると、例えそれが家族であっても、言葉を口にすることがとても億劫になってしまう。

それが例えおはようの一言であっても。

その事に始め気がついたとき、僕はきっと無口な性格なんだと思っていた。

でも最近気付いたことがある。

心から本当に伝えたいことすら、言葉にすることがとても難しくなっていることを。

無口では片付けられない致命的なことを。

僕はもっと色々な人に伝えたいことがある。

感謝したいことがある。

心を通わせたいときがある。

でもそれらの思いは言葉を発するという行為の壁が立ちはだかり、飲み込んでしまう。

なぜだろう?



その事に対する僕なりの答えは、アルコールを口にすることをやめてから14ヶ月が経過した今も、まだアルコールの影響を色濃く受けているということだ。

僕はおおよそ25年間と言う年月を酒浸りになって過ごしてきた。

この年数を時間に置き換えると、25時間ぶっ通しで飲み続けたことになる。

それから1時間ほど飲むことをやめたとしても、まだ酔いは覚めるはずはない。

でも、この時間を2時間、3時間、5時間と伸ばしていくことで、きっといつか本当の素面に戻ることができると今は信じている。

その理由は、例え1時間であっても飲むことをやめた今、色々なことが好転していることがわかるから。

だから僕はいつか、自分が思ったこと、感じたこと、嬉しかったこと、感謝したことを仕事以外の場でも自然と口に出すことができる日を待っている。

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