僕が断酒を始めて、自分と約束をしたことがある。
それは
「断酒後一年を経過するまでは、どんなに正しいと思っても、大切な判断は行わない。」
という事。
この考えに至った理由としては、断酒後しばらくは必ずしも自分の考えが正しいとはかぎらず、それらはアルコールの影響を受けている可能性がある。
ということに気がつき、その不安定な思考に関しては、1年間は目をつむろうと思った。
さて、断酒を始めて1年と2ヶ月半が経過した。
今僕は、ピンと伸びた、とてもクリアな目盛りのふられた物差しを手にしている。
この思考という物差しを使って、僕はいちから、自分と言う存在を見つめ直そうと思う。
その結果、苦しい決断をせざるを得ないことも出てくるかも知れない。
でもその決断は、僕が本気で自分のためを思って決めたことだから、信じたいと思っている。