最近よく考える。
生きることってなんだろう?
毎日朝起きて、仕事に向かい、ほんの少しだけ誰かのやくにたって帰ってくる。
家族と一時を過ごして眠りにつく。
そんな毎日が、過ぎていく。
時計の短針が、毎日必ず2周回って1日が終わる。それは絶対2周回る。
嬉しいことがあった日も、取り立てて嬉しいことがなかった日も、必ず時計の短い針は、2周回って1日が終わる。
このサイクルは後何度僕に訪れるのだろう?もしかしたら後10回かもしれない。
その限られた、残されたサイクルの間にやりたいことはありますか?
そう問いかけられたとしたら、僕はうまく答えることはできない。
勘違いしないでほしいことは、別に辛いからとか苦しいからとか、そういうことではなくって、ただうまく答えることが出来ないだけ。
子供の頃の雨降りの日曜日の朝、そんな気分がしとしとと続いている。
きっとこの気持ちは以前のように、1ダースの缶ビールでも買い込んで、片っ端からただのアルミのかたまりに変えてしまえば少しは変わるだろう。
でも今の僕にはその事がやりたいことだとは思わない。
いつの間に、僕はこんなに覚めた人間になってしまったんだろう?
子供の頃、クワガタ虫を見つけたとき、何であんなにワクワクしたんだろう?
物事には必ず理由があるはずだから、きっとさめた理由も、ワクワクした理由もなんとかって言う脳内物質かなんかで説明はつくと思う。
そんな思いが余計に僕を混乱させる。
いったいそれらは何の為だと?
猫が餌をもらうために、僕の足に顔をすり寄せてくる。
餌をもらうため。
餌をもらうのはお腹がすいたため。
お腹がすくのは生きるため。
じゃあ、生きることはなんのため?