これまでやりたいことに追われ、色々なことに夢中になって過ごしてきた日々。
ふとしたことで、仕事もせず、体を動かす趣味に没頭するわけにもいかない安静という条件付きで与えられたぽっかりとした時間。
外は気持ちよく、からりと晴れ渡り、これまで一つづつ半年をかけて植えてきた植物たちは生き生きと、陽のひかりを小さな葉全体を使って浴び、久しぶりの光合成を楽しんでいるようだった。
ひかりを蓄えることでゆっくりではあるけれど、より多くの根と葉を繁らせ、生き生きと成長してく。
植物にとってのそのような時間を、僕も大切にしたい。
断酒を始めた頃、
自分からアルコールをとったら何が残るんだろう・・・?
そう自問自答することがよくあった。
今さらやりたいこともないし、ほしいものはない・・・。
日々のストレスを解消する唯一の生き甲斐を辞めてまで生きていく意味があるんだろうか・・・?
そんなことを自問自答していた。
断酒をすると体を動かしたり、趣味に没頭したり、やりたいことと時間がたくさん生まれてくる。ということをよく見聞きしたけれど、それは人それぞれだし、自分にはきっと当てはまらないと思っていた。
だって自分は特別だから。
そんな思いを抱いて穴蔵に潜り込んでいた自分に伝えてあげたい。
特別ではなかったよと。