僕が断酒後、没頭したことの4つ目としてガーデニングがある。
とはいっても、これはまだまだ発展途上であり、世間一般的に言われているガーデニングにはほど遠い状態だけれどガーデニングを庭をいじること、と定義するならぎりぎり含まれる位には手をかけている。
そもそもガーデニング(庭いじり)を始めようと思ったきっかけは先日書いたアクアリウムの延長線上という意味合いが強い。
アクアリウムと言う趣味はやったことがある方はご存じだと思うけれど、やり始めると結構お金のかかる趣味となる(もちろん毎日アルコールをがぶ飲みするよりかは安上がりだけれど)。
例えば水槽ひとつにしてもガラスの透明度によって価格が大きく異なったり、水草を青々と元気よく育てるには光量のある照明器具や、CO2を添加するための機材など、様々なものが必要になる。
水草と一言でいっても組織培養といってカップで売られている育成しやすいものはひとつ1000円以上はするし、レイアウトに使用する流木や石(アクアリウムを始めるまでまさかお金をだして石を買うことになるとは思いもしなかった)といったものもそこそこいい値段がする。
そして没頭してくると、水槽もひとつでは飽きたらず、二つ目、三つ目と数を増やしていきたくなるし、サイズもより大きなものを使用したくなっていくのでそれに応じてまた機材に設備投資するといった流れとなる。
そのようにして、そろそろ30cmの水槽では物足りなさを感じた僕は、60cmの水槽を始めようかどうか考えていた。
おそらく60cmの水槽でそこそこの機材を揃えていったらおそらく10万円位はあっという間にいってしまうと思うし、家の中の設置する場所に関しても独断で決められる範囲は越えてくる。
そんなとき、ふとガーデニングというものが頭をよぎった。
正確に言うと、アクアテラリウムと言って、水槽の中に留まらず水上部分にも植物を育てられるような環境を作り上げるものがあって、で、あるならば庭で植物を育てれば、照明やCO2添加機材などもいらず、なによりスペースを気にすることなくできる事に気がついたというのが正しい経緯となる。
それが僕がガーデニングを始めたきっかけであり、その気づきの後、荒れ放題だった庭の草をむしり、土留めを設置し、芝を植え、植物を植え、水をやり、挿し木を行い株を増やしてはまた植え、といったようにガーデニングにのめり込んでいった。
始めてみて感じた、ガーデニングの優れたところは、最初に思ったように設備投資が安価であること(スコップや熊手のコストはアクアリウム用品と比べると段違いに安い)と、以外と良い運動になるということがある。
よく断酒をされている方のblogなどではジョギングや筋トレを始めたといったことがかかれているが、僕はそちら方面にはあまり興味がわかなかったのでとても良い機会となった。
庭が綺麗に、そして清潔感が増す事でその行為は自己承認に繋がり、適度な運動は健康に繋がる。植物の成長を見守る事と日の光を浴びる事でセロトニンが分泌される。
といったようにガーデニングは僕の心身に好影響をもたらしてくれる大切な趣味となった。