トンネルの先を確かめたいから。

断酒の先にある可能性を探しながら日々の想いを綴るブログ

アルコール依存症

時間の価値

断酒をはじめてから、‘時間’というものについて考えることが多くなった。酒浸りだった頃は、とにかくいつも飲むことばかりを考えていたけれど、素面で過ごす時間ができた今、その時間をつかって時間のことをよく考える。 はじめの頃は、どうしていいのかわか…

断酒後始めたこと①

断酒後没頭したものをこれまでいくつか取り上げてきたけれど、それに付随して断酒後始めたことがいくつかある。基本的には酒浸りの時は飲むこと以外、とにかく億劫であり、なにか新しいことを始めるなんて想像もつかなかったけれど、一つ一つのことに没頭し…

依存と洗脳

最近比較的コンスタントに書いていたblogが3日ほど止まった。正確に言うとblog自体は書いてはいたけれど、それらは下書きのまま公開されることなく下書きフォルダーの中に積み上げられている。このような状態になっている理由は明確で、前回の禁煙をテーマ…

断酒後没頭したもの④

僕が断酒後、没頭したことの4つ目としてガーデニングがある。とはいっても、これはまだまだ発展途上であり、世間一般的に言われているガーデニングにはほど遠い状態だけれどガーデニングを庭をいじること、と定義するならぎりぎり含まれる位には手をかけてい…

断酒後没頭したもの①

断酒をはじめてから、僕は色々なものに没頭してきた。それは色々なものをまんべんなく行う、ということではなくて、決めたらとことんやり続ける、といった具合だった。その中の一つとして読書がある。僕は子供の頃、オモチャ屋さんに行くよりも本屋にいく方…

断酒後に訪れる好転の兆し。

10日前の突然の飲酒欲求を乗り越えたあと、何かが変わった。4日前に自分なりの答えを見つけたとき、何かが変わった。何かが変わったら、僕の気持ちが変わった。僕の気持ちが変わったら、できなかったことが、できるようになった。できるようになったら、回り…

断酒による時間についての変化

いつもの喫茶店のいつもの席、いつものコーヒーを注文して型落ちのスマートフォンを開いてブログを打ち込む。ビールを飲まなくなった僕の新しい日常。この新しい日常は、次の日の朝、最悪な気分になることもないし、突然言い知れぬ不安に襲われることもなく…

経験に基づく断酒と脳の関係性。

過度の飲酒習慣から、断酒に踏み切ることで脳に現れる事。これは、僕なりに調べてはみたけれど残念ながら府に落ちる答えにはたどり着けていない。きっとどこかに情報はあるはずだけれど、探し方が悪いのか、探すのをやめなければ見つからないのかはわからな…

アルコール依存症者の晴れた休日の朝

今日は休日。空はここ最近の薄暗く湿った雰囲気から一転して清々しく晴れ渡り、窓を開けると心地よい風を感じることができる。特段今日しなければならない用事はなく、一人でゆっくりと何をしてすごそうかと思いを巡らせる。そういえば、休みになったら見よ…

断酒後4ヶ月でおこったスリップの危険性。

今日は僕がアルコールを飲むことをやめてから4ヶ月目にあたる。 この4ヶ月の間、『こんな暑い日はビールが美味しいだろうな~。』位の考えが頭をよぎることはあったけれど、明確な飲酒欲求というものは訪れなかった。そんな日々を繰り返すうちに、『きっと…

親子

父娘 僕には中学2年生になる娘がいる。『断酒をしたことで、娘と過ごし、会話をする時間が増えた。』何気なく書いた、この一文には色々なことを考えさせられる。今回の断酒(今日でたしか93日目になる。)を除くと、娘が生まれてから一日中シラフだった日は、…

望み

今、自らが望んだ時を過ごせていますか? 今、午後10時49分。僕は息子にもらったI♥️NYと書かれたビールジョッキに、牛乳多めのコーヒー牛乳を傍らに置いてこのブログを書いています。今日は朝、来客用にケーキを買いに出かけ、来客とたのしい一時を過ごした…

夏の終わり

ビーチボーイズ 僕がまだ、学生だった頃、ビーチボーイズというドラマがあったことを、夕暮れ時の少し肌寒い風を感じながら、ふと思い出した。二人の男がひょんな事から海の家で働くことになり、いろいろなことを経験しながら、自分の生き方を見つめ直してい…

依存

依存という鎖を1本ずつ消していく。 僕にとっての断酒とは、心身を縛り付けていたアルコールという鎖を引きちぎった、というよりも、“消した”という表現の方がしっくりくる。引きちぎったものは存在しているけれど、消したものはもう、存在していない。 今ま…

brainwashing

洗脳 “洗脳”この言葉のことを、最近とてもよく考える。「アルコール依存症とは、洗脳により始まり、洗脳により抜け出すことができない。」 僕がアルコール依存症になった原因は、“アルコールは良いものだ”という思い込みから始まった。 大人たちは皆アルコー…

心の声と生きていく。

正直に生きるということ。 「自分に正直に生きる。」そう願った時、僕は少し混乱する。一見それは、自分が思う事を素直に受け止めて、思いのままに生きていく。そう思いがちだけれど、その出所が僕の過去の経験や思考から来ているとすると、それを手放しで信…

トンネルの先を確かめたいから。

トンネルの先を確かめたくて、僕はこのブログを書こうと思った。 僕にとってのトンネルとは、 浴びるほどのビールを飲んでいたとき。飲むことをやめるかどうか躊躇していたとき。やめたいのにやめることができず、自分自身を攻め続けたとき。飲んでいないの…

壁期という壁の崩壊

壁の崩壊 『壁期は、過去の自分自信に向き合い、その上で前を向ける準備ができたとき、抜けられるのでは、と今、は思っている。 乗り越えるべき壁は、目の前ではなく、過去を清算すること。 そののちに、見えてくる新しいなにかを知ることができた時、またそ…

緩やかな変化

自分を取り戻すという事 断酒を始めてから、自分にとても緩やかな変化がおこっていることを、ふとした時に感じることがある。それは例えて言えば、食べ物を食べた時に美味しいと感じる。咲いている花を見て美しいと感じる。聞こえてくる音楽が体に染み込む。…

断酒に至った経緯③

絶望的な鬱の中で 毎日の、かえりみない飲酒生活の中で、 絶望的な鬱状態の心で、 否認の病の否認を正当化し、 いつの間にか僕は 『この先どうなってもかまわない。』 と思うようになっていた。 とくに欲しいものはない。 とくにしたいことはない。 何も楽し…

断酒に至った経緯②

25メールプール1杯分のビール 僕が昔好きだった小説に、主人公が 『一夏で25メートルプール1杯分のビールを飲んだ。』 という文章が出てくるが、1日3リットル、休みと前の日は5リットルが最低限、一月120リットル近く飲んでいた僕は決して負けることは無か…

断酒に至った経緯

禁酒という選択肢 僕の中で、禁酒という選択肢が芽生えたのは、昨年(2020年)の2月の事だった。 (その当時はまだ、断酒という言葉に出会う前でした。)当時僕は奥さんとひどい喧嘩をした。(もちろん飲んだ状態で、喧嘩の原因も酒によるものだった。)そして翌日…

壁期6日目

壁期6日目の心境 断酒ブログではよく、断酒◯日目っていうタイトルがあるが、こんなタイトルがたまにはあってもいいのではと思う。 今日は朝起きて、久しぶりに洗車をした。 車はまだ新しくて、買ってから2回目の洗車。洗いながら前の車の事を思い出した。 子…

壁期の壁は後ろにある②

壁期の暮らし 壁期に入ってからは、とにかく何事にもやる気がおきず、無関心になり、そして自分に対する感情までも薄くなっていった。今、東京オリンピックで日本選手の方達がメダルをかけて頑張られているが、金メダルをかけた試合中、気づけば僕はテレビの…

壁期の壁は後ろにある

壁期の存在 今日は僕が断酒を始めて75日目にあたる。そんな僕に、5日程前から色々な不調が現れてきた。断酒を始めるにあたり、断酒にはいくつかのステップがあることを知った。だから今の不調はそのステップの一つである壁期によるものだ。 と、自分なりに理…

アルコールとの付き合い②

大学時代の友人 大学時代、友人と呼べるのはアルコールだけだった。 話は少し前後するが、僕には3つ年上の兄がいた。兄は事故により僕が高校3年生になる少し前に亡くなった。その近辺、兄の死に付随して辛いことが重なり、その結果高校3年生の時の記憶はほと…

アルコールとの付き合い

アルコールは強さの象徴だった。 僕の生まれた家は、今の住まいから徒歩5分位の所にあるけれど、よく人が集まる家だった。お盆や正月などは特に、親戚の人たちが集まって楽しそうにお酒を囲み、賑やかな時間を過ごした。その輪の中に、年を追うごとに年上の…

アルコール依存症ではない?②

ゆっくりと本を読む。 好きなアーティストの音楽を聞く。 と言った今まで楽しかった事に対する興味が薄れていった。 仕事では、どんな理不尽な事があっても意図的に淡々とこなしているつもりだったが、気づけばいつも抑揚のない生活を送るようになっていった…

アルコール依存症ではない?

ビールが好きなだけで依存症ではない。 ビールが好きだった。 暑い夏にキンキンに冷えたビール。寒い冬は陽気さと元気を与えてくれるビール。 休みの日は自分へのご褒美として朝から飲むビール。 その為に、辛いことも乗り越えられる。 それだけが癒しであり…