今日は僕がアルコールを飲むことをやめてから4ヶ月目にあたる。
この4ヶ月の間、
『こんな暑い日はビールが美味しいだろうな~。』
位の考えが頭をよぎることはあったけれど、明確な飲酒欲求というものは訪れなかった。
そんな日々を繰り返すうちに、
『きっと僕はもう、アルコールを飲むことはないだろうし、飲みたいという気持ちは訪れないだろう』
という考え方が当たり前のようになっていた。
しかしそれは誤りだった。
今日僕の頭のなかは、『無性にビールが飲みたい。今日位飲んでもいいんじゃないか?もう4ヶ月も飲んでないんだから恐らく2、3本で眠くなり寝てしまうはずだ。こんなに飲まずに頑張っていたのに回りは理解してくれない。僕が今日飲むのは回りのせいだ。飲んでも知らないぞ。それに仮に飲んでも今日だけなら問題ない。いや、明日は休みだから明日まで飲んで、そのつぎからまたやめよう。それが無理なら週末だけ飲むようにしよう。だったら1ダース位買って帰らないと足りないかも。最近飲んでいなかったからそのくらいのお金は問題ない。週末だけ飲んでも問題ない。』
これが突然僕に訪れた思考だった。
おそらく時間にすると2、3分のことだろう。
結果、僕は飲まずに今こうしてブログを打ち込んでいる。
飲まなかった理由は、よくはわからないが「その先には何もない。」
という心の声が聞こえたんだと思う。
その、自分の声が聞こえて、耳を傾けることができたからこそ今、僕はシラフの頭でこのブログを書くことができている。
今振り替えるとなんて自分勝手な思考に陥っていたんだろうと思う。
でもその時は今まで断酒を通して得られたもの、アルコールによってこれまでに失ったもの、大切な人達、それら全てが頭の中からスッポリ抜け落ちていて、ただただアルコールを飲むことに対して必死に正当化している自分がいた。
もしあのとき、心の微かな声を聞き逃していたら、今ごろ僕は後悔に押し潰されながら、飲み続けていただろう。