今日で断酒2年が経過した。
だから一つの区切りとして、これまでの気持ちの変化を書いておく。
2年前の昨日まで、僕はアルコールに操られていた。
体も、思考も、過去の記憶も未来の希望も。
全ての思考や行動が、アルコールを飲むために都合よく働いた。
アルコールが全てであり、アルコールを妨げるものは全て僕にとっての悪だった。
アルコールと共にあった過去は、アルコールによって美化され、アルコールの無い未来は存在しなかった。
アルコールがあれば、未来が存在しなくても良いと思っていた。
今になって考えると、矛盾だらけだけれどその時は信じていた。
僕はアルコールが必要なんだと。
あんなことや、こんなことや、あんな人や、こんな人がいるから、僕にはアルコールが必要なんだと。
2年前の昨日、僕はアルコールをやめたくないからやめたくて、やめたいからやめたくなくて、泣いて、、、
そうだ!
書き出した。
ノートの真ん中に、縦に一本の線を、冷たくて、紫色で、震える手で引いて、今の自分を左側に、その逆の自分を右側に汚い字で書き続けた。
あのノートは今何処に有るかは知らないけれど、泣きながら書いた内容は今もはっきりと覚えている。
あれから2年経った今日、あのノートの右側に書いた僕が居る。
もし、今2年前の僕が目の前に居たなら、こう伝えたい。
「例外なんて存在しない。
その考えも、
その辛さも、
希望が持てないのも、
苦しさも、
寂しさも、
不幸も、
どうでも良さも、
あれもこれもそれも全部、
飲まなければいつかきっと解決するよ」
と。