トンネルの先を確かめたいから。

断酒の先にある可能性を探しながら日々の想いを綴るブログ

2021-01-01から1年間の記事一覧

生きるということ②

餌をもらうのはお腹がすいたため。 お腹がすくのは生きるため。 じゃあ、生きることはなんのため? ダイニングテーブルの上で、無防備で仰向けになって眠っている猫を、いとおしそうに見つめる娘を、いとおしく思った事が、答えかもしれない。人気ブログラン…

生きるということ。

最近よく考える。生きることってなんだろう?毎日朝起きて、仕事に向かい、ほんの少しだけ誰かのやくにたって帰ってくる。家族と一時を過ごして眠りにつく。そんな毎日が、過ぎていく。時計の短針が、毎日必ず2周回って1日が終わる。それは絶対2周回る。 嬉…

裏と表

僕の心には裏と表が存在する。それはポケットからこぼれ落ちたコインのように、重力に従い静止するまで、どちらが出るかは僕自身にもわからない。いつからだろう?裏と表の間にコルカ渓谷のような深い溝が生まれたのは。きっとそれはアルコールという物質を…

鈴虫のなく夜に。

少し肌寒くなった9月の夜。鈴虫の鳴き声とハザードランプのカチカチという小さな合奏をバックミュージックに、僕はまたこのブログを書きはじめた。 穏やかさの中にあっては華やかさに興味を引かれ、華やかさの中にあっては穏やかさを求める。手にしていない…

自分の不完全さについて

自分と話し、見つめ直すという事 このところ、自分の中にいる何人かの自分と話をする機会が多い。といっても別に頭がおかしくなった訳ではなくって、事ある毎に、いや何もなくても気がつけば頭の中で自問自答している自分がいる。“何人か”と記した訳は、その…

アルコール筋症(ミオパチー)②

アルコールを疑う。 ネットも、医師の診断もアルコールに対する関連付けがなかったにも関わらず、今、僕はアルコールを疑っています。そして、あれほどアルコールのせいにしたくなかったのとは正反対に、アルコールが原因であってほしいと願う自分がいます。…

アルコール筋症(ミオパチー)

つま先立ちができない。 以前、僕の体の不調の一つに、足に力が入りにくい。ということを書きました。最初に気がついたのは、今から15年位前だと思います。当時は、気がついたらつま先立ちができなくなっている。ということでした。その近辺から、気がつけば…

降り続く雨 降り続く雨を眺めながら、僕の心にじんわりと何かやさしいものを感じた気がした。降り続く雨を眺めながら、なぜか柔らかな日差しを浴びている気がした。たとえ長い間雨が降り続いたとしても日に日に心は、はれていく。たとえ日の光を浴びることが…

親子

父娘 僕には中学2年生になる娘がいる。『断酒をしたことで、娘と過ごし、会話をする時間が増えた。』何気なく書いた、この一文には色々なことを考えさせられる。今回の断酒(今日でたしか93日目になる。)を除くと、娘が生まれてから一日中シラフだった日は、…

情報

ふと思う。 世の中に溢れている情報は、何が正しくて間違えているのだろう?誰の言っていることが正しくて、誰が言っていることが間違っているのだろう?いったいどれ程の人が、自分が思っていることは正しいと言い切れるだろう?たくさんのお金を払えば、た…

望み

今、自らが望んだ時を過ごせていますか? 今、午後10時49分。僕は息子にもらったI♥️NYと書かれたビールジョッキに、牛乳多めのコーヒー牛乳を傍らに置いてこのブログを書いています。今日は朝、来客用にケーキを買いに出かけ、来客とたのしい一時を過ごした…

夏の終わり

ビーチボーイズ 僕がまだ、学生だった頃、ビーチボーイズというドラマがあったことを、夕暮れ時の少し肌寒い風を感じながら、ふと思い出した。二人の男がひょんな事から海の家で働くことになり、いろいろなことを経験しながら、自分の生き方を見つめ直してい…

依存②

失敗 45時間前、煙草への依存をやめることを決意し、5時間前、その決意は失敗した。それは、“失敗した”なんて偉そうに言える事ではないかもしれない。いつものように、コンビニに行き、いつもと同じ銘柄の煙草を買い、そして吸った。振り返ってその時の事を…

依存

依存という鎖を1本ずつ消していく。 僕にとっての断酒とは、心身を縛り付けていたアルコールという鎖を引きちぎった、というよりも、“消した”という表現の方がしっくりくる。引きちぎったものは存在しているけれど、消したものはもう、存在していない。 今ま…

brainwashing

洗脳 “洗脳”この言葉のことを、最近とてもよく考える。「アルコール依存症とは、洗脳により始まり、洗脳により抜け出すことができない。」 僕がアルコール依存症になった原因は、“アルコールは良いものだ”という思い込みから始まった。 大人たちは皆アルコー…

穏やかな夜

あたりまえではない時間 家族で夕食を食べ、 食器を洗い、 息子が僕の誕生日か何かの時にプレゼントしてくれた“I♥️NY”と書かれたビールジョッキに、 冷凍庫の氷を2杯入れ、 浄水器から水を注ぎ、 薄暗いダイニングの椅子に腰掛け、 リビングから聞こえてくる…

心の声と生きていく。

正直に生きるということ。 「自分に正直に生きる。」そう願った時、僕は少し混乱する。一見それは、自分が思う事を素直に受け止めて、思いのままに生きていく。そう思いがちだけれど、その出所が僕の過去の経験や思考から来ているとすると、それを手放しで信…

トンネルの先を確かめたいから。

トンネルの先を確かめたくて、僕はこのブログを書こうと思った。 僕にとってのトンネルとは、 浴びるほどのビールを飲んでいたとき。飲むことをやめるかどうか躊躇していたとき。やめたいのにやめることができず、自分自身を攻め続けたとき。飲んでいないの…

壁期という壁の崩壊

壁の崩壊 『壁期は、過去の自分自信に向き合い、その上で前を向ける準備ができたとき、抜けられるのでは、と今、は思っている。 乗り越えるべき壁は、目の前ではなく、過去を清算すること。 そののちに、見えてくる新しいなにかを知ることができた時、またそ…

緩やかな変化

自分を取り戻すという事 断酒を始めてから、自分にとても緩やかな変化がおこっていることを、ふとした時に感じることがある。それは例えて言えば、食べ物を食べた時に美味しいと感じる。咲いている花を見て美しいと感じる。聞こえてくる音楽が体に染み込む。…

断酒に至った経緯③

絶望的な鬱の中で 毎日の、かえりみない飲酒生活の中で、 絶望的な鬱状態の心で、 否認の病の否認を正当化し、 いつの間にか僕は 『この先どうなってもかまわない。』 と思うようになっていた。 とくに欲しいものはない。 とくにしたいことはない。 何も楽し…

断酒に至った経緯②

25メールプール1杯分のビール 僕が昔好きだった小説に、主人公が 『一夏で25メートルプール1杯分のビールを飲んだ。』 という文章が出てくるが、1日3リットル、休みと前の日は5リットルが最低限、一月120リットル近く飲んでいた僕は決して負けることは無か…

断酒に至った経緯

禁酒という選択肢 僕の中で、禁酒という選択肢が芽生えたのは、昨年(2020年)の2月の事だった。 (その当時はまだ、断酒という言葉に出会う前でした。)当時僕は奥さんとひどい喧嘩をした。(もちろん飲んだ状態で、喧嘩の原因も酒によるものだった。)そして翌日…

壁期6日目

壁期6日目の心境 断酒ブログではよく、断酒◯日目っていうタイトルがあるが、こんなタイトルがたまにはあってもいいのではと思う。 今日は朝起きて、久しぶりに洗車をした。 車はまだ新しくて、買ってから2回目の洗車。洗いながら前の車の事を思い出した。 子…

壁期の壁は後ろにある②

壁期の暮らし 壁期に入ってからは、とにかく何事にもやる気がおきず、無関心になり、そして自分に対する感情までも薄くなっていった。今、東京オリンピックで日本選手の方達がメダルをかけて頑張られているが、金メダルをかけた試合中、気づけば僕はテレビの…

壁期の壁は後ろにある

壁期の存在 今日は僕が断酒を始めて75日目にあたる。そんな僕に、5日程前から色々な不調が現れてきた。断酒を始めるにあたり、断酒にはいくつかのステップがあることを知った。だから今の不調はそのステップの一つである壁期によるものだ。 と、自分なりに理…

アルコールとの付き合い②

大学時代の友人 大学時代、友人と呼べるのはアルコールだけだった。 話は少し前後するが、僕には3つ年上の兄がいた。兄は事故により僕が高校3年生になる少し前に亡くなった。その近辺、兄の死に付随して辛いことが重なり、その結果高校3年生の時の記憶はほと…

アルコールとの付き合い

アルコールは強さの象徴だった。 僕の生まれた家は、今の住まいから徒歩5分位の所にあるけれど、よく人が集まる家だった。お盆や正月などは特に、親戚の人たちが集まって楽しそうにお酒を囲み、賑やかな時間を過ごした。その輪の中に、年を追うごとに年上の…

アルコール依存症ではない?②

ゆっくりと本を読む。 好きなアーティストの音楽を聞く。 と言った今まで楽しかった事に対する興味が薄れていった。 仕事では、どんな理不尽な事があっても意図的に淡々とこなしているつもりだったが、気づけばいつも抑揚のない生活を送るようになっていった…

アルコール依存症ではない?

ビールが好きなだけで依存症ではない。 ビールが好きだった。 暑い夏にキンキンに冷えたビール。寒い冬は陽気さと元気を与えてくれるビール。 休みの日は自分へのご褒美として朝から飲むビール。 その為に、辛いことも乗り越えられる。 それだけが癒しであり…